前編はこちら
皆様、ごきげんよう。いかがお過ごしでしょうか?
さて今回は、以前書いた記事の後編です。
恋愛に奥手な現代の男子こそ、モテの大先輩である昭和のオジサンを見習おう、という趣旨でした。
前回は9つのモテテクを紹介しましたが、今回はそれに加え新たに5つのテクニックをご紹介したいと思います。
また、最後に女性目線からのデートシミュレーションも執筆しているので、これまでに学んだテクニックと照らし合わせながらお読みいただければ幸いです。
皆様も昭和男子のライフスタイルを吸収して、気になるあの娘を射止めてしまいましょう。
それでは、どうか最後までお付き合いください。
・デリカシーなんて捨ててしまえ
昭和世代の方々と話をしていると、とにかくそのデリカシーの無さに驚かされます。
いちいち発言に配慮がないと言いますか……。例えば女性に対して、「最近太った?」などと臆面もなく質問したりする人が平気でいます。
さすがに最近では様々なメディアの影響もあってこうした方々は少なくなった印象ですが、では、これらの相手に対する気遣いや配慮は、モテに繋がっているのでしょうか?
前編をお読みいただいた方はもうお分かりですね。
昭和に比べて、明らかに男性の未婚率、シングル率は増加傾向にあることが証明されています。
つまり、一見マイナスと捉えられる男性のデリカシーを欠いた発言、行動が実は女性を引き付けていたと言えるでしょう。
こちらは相手を思いやっているつもりでも、過剰な配慮や気遣いは、逆に女性から軽んじて見られ、遺伝子レベルで劣っているとみなされてしまいます。
今後は、思ったままの事をそのまま口に出せるよう、意識して他者に接してみましょう。
・路上でお酒を飲もう
繁華街の駅前などで、ベンチに座り込み昼間から飲酒をたしなんでいる方々をよく目にします。
やはり一回り上の昭和世代と見受けられる方が多く、その年代の方々にとってはいたって普通の行為であったことが伺えます。
そうした光景を目にするたび、眉をしかめていたものですが、ではいかがでしょう?レストランや居酒屋でお行儀よくお酒を飲むのと、どちらが男性的で野性味がある行為でしょうか?答えは言うまでもありませんね。
そもそも、屋内で飲食をするという価値観自体が、原始時代以降につくられたものです。
それに比べ、青空の下で語り合い、酒を酌み交わす姿は、ヒトの遺伝子が決定づけられた、原始の光景そのものといえるのではないでしょうか。
価値観やライフスタイルは時代と共に変遷しますが、遺伝子、DNAといった根源的なものは変わることはありません。
女性を種としての雌と捉えた場合、外敵に晒されながらも堂々と酒宴を行う雄の姿は頼もしく、ワイルドな逞しさを感じるのではないでしょうか?
人の目ばかり気にして過ごしてきた日常と決別する意味でも、是非とも路上での飲酒にチャレンジしてみてください。
・唸り声を上げよう!
とにかく、昭和のおじさんはどこでも唸り声を上げている印象があります。
銭湯などに行くとより顕著ですが、「ヴァァァァ!」や「ゴォォォォ!」など、喉を鳴らす独特の生理的行動に、不快感を感じる方も多いかと思います。
これは予想ですが、おそらくこれらの行為は外敵や他の雄に対する威嚇であると考られるのではないでしょうか?
闘争心溢れる行為で、他者を牽制するその姿は、雌が求める強靭な雄そのものです。
本能のままに生きてきた昭和のオジサンたちには、誰に教わるでもなく自然とそうした習慣が備わっていたのかも知れません。
是非ともここは昭和の世代に倣って、屈強な雄の所作を身に着けておきましょう。
・歯は抜けていた方がいい
昭和のオジサンは歯がところどころ抜けてる印象があります。
もうこうなったら何でもいいので、真似できるところは全部取り入れてしまいましょう。
いきなり歯を抜くのはいくらなんでもハードルが高いので、油性のマジックで何本か塗りつぶしてしまうのがいいでしょう。
・荒々しい運転で男らしさをアピール!
現代とは異なり、昭和の交通事情はそれはそれはおおらかなものでした。
無駄にスピードを上げたり、急に車間距離を詰めたり、クラクションを連打したりと、子供ながらに恐怖心を抱いた記憶が残っています。
そもそも、飲酒運転すら容認されていた印象さえありました(個人の感想です)。
そんな昭和のオジサン達の運転が、平穏で快適なものであったはずがありません。
さてここで、よく知られている恋愛の心理学の一つに、「吊り橋効果」というものが存在します。
危険や恐怖感を、恋愛感情と錯覚してしまうというアレです。
もうお分かりですね。
車内という逃げ場のない空間で、危険な運転に身を預けなければいけないという恐怖。
そういった恐怖を、恋愛感情と勘違いした女性が、昭和の男性に惹かれていたケースは少なくないのではないでしょうか。
是非ともドライブや送り迎えの際は、同乗者に恐怖心を抱かせる運転を心がけてみてください。
しかしながら、最近は煽り運転の罰則が強化されるなど、取り締まりが厳しくなってきた印象があります。
そうでなくても、公共の道路で他社に迷惑をかけるのは好ましくありません。
ここは、例えばイライラしている素振りを見せて、「ハンドルを握ると性格が変わる人」というアピールを行うなど、各自で工夫を行う必要があるでしょう。
・実践編 はじめてのデート
いかがでしたでしょうか。
前後編併せてここまでお読み頂いた方は、もう既に昭和のマインド、ライフスタイルをその身に取り入れられていることと思います。
最後に、これまでに挙げた要素を踏まえて、女性目線でのはじめてのデートをシミュレーションしてみたいと思います。
より分かりやすく、女性の感情の変化が捉えられるようになっていますので、これまでのおさらいの意味でも目を通していただければと思います。
さて、待ちに待った当日。
マッチングアプリか何かで知り合った男性との初めてのデートです。
あなたははやる気持ちを抑え、まだ見ぬ男性への期待に胸を膨らませています。
待ち合わせ場所は駅前としましょう。
時刻は18:00前、そろそろ待ち合わせの時間です。
「おーい!」
人ごみの中から突然、大声が上がりました。
周囲の人々はぎょっとして、お互いの顔を見合わせます。
声の主は、私の方を向いて呼び掛けています。
よく見ると、それは事前に写真で確認した男性の顔でした。
「おう、えろう待たせてすまんな!」
そう、初対面にもかかわらずぶしつけに言い放ちました。
周りの人々に注目され気後れしながらも、あなたは改めて相手の男性の姿を観察します。
薄汚れたブルゾンにサイズの合ってないパンツ、興味のない野球チームのキャップといった出で立ち。
手には使い古された紙袋が下げられており、傘の柄がのぞいています。
一見すると路上生活者のようにも見えますが、この男性こそがあなたの本日のデート相手です。
あまりの強烈な第一印象にあなたの思考は一瞬停止しますが、なんとか気を持ち直し、最初の挨拶を終えます。
会話の途中、あなたは相手の歯が何本かかけていることが気になって仕方ありません。
また、全身から立ち上るタバコの匂いにも辟易してしまいました。
「立ち話もあれやから、そろそろ場所かえよか!?」
そのような提案を受けましたが、正直あなたはこの時点で帰りたくて仕方がありません。
しかし、なぜでしょうか。同時に、強く惹きつけられる”何か”をあなたは感じています。
言葉では言い表せませんが、これまで出会ってきたどの男性とも違う……。その正体を確かめるため、あなたはもう少しだけこの男性に付き合ってみることにします。
男性はこちらの希望も聞かず、ドシドシと歩を進めています。
ヒールを履いてきてしまったあなたは追いつくのが大変ですが、相手はどこ吹く風です。
さて、そうして訪れた先は、コンビニエンスストアでした。
「ちょっと待っとってな!」
おそらくATMで現金を下ろすのでしょうか。
しかしどうしてこうも、大声で喋る必要があるのだろう…。
そんなことを考えていると、男性はビニール袋を両手に下げて店から出てきました。
「ほな、行こか!」
ビニールの中には、パックの日本酒やつまみなどが入っています。
てっきりレストランに向かうものと想像していたあなたは突然の展開に、あなたは嫌な予感しかしません。
男性に促されて向かった先は、先ほど待ち合わせた駅前でした。
「じゃあ、はじめよか!遠慮せんと座ってな!」
そういって男性はそのまま地べたに座り込み、ビニール袋の中身を広げます。
え、ここで?
あまりの状況に、またもやあなたの思考は停止します。
通行人や待ち合わせの人々から向けられる好奇の目……。
穴があれば入ってしまいたい気分ですが、ここまでくれば諸共、覚悟を決めたあなたは腰を下ろすことにしました。
「ほな、乾杯!」
普段飲みなれていないカップの日本酒の味に戸惑いながらも、あなたは男性の話に耳を傾けます。
その話のほとんどが、ギャンブルなど、あなたにとって興味のない話ばかり。
周囲の視線も気になり始め、苦痛ともいえる時間を過ごします。
なぜ、この人はこうも平然としていられるのだろう?
周りの目は気にならないのだろうか?
様々な疑問が浮かんできますが、答えは出てきません。
思えば、仕事や人間関係で、常に人の顔色ばかりを窺って過ごしていたあなた。
男性のあまりの傍若無人な振る舞いに対し、どこか羨ましさを感じている自分に気が付きます。
私も、こんな風に自由に生きれたら……
いつしかそんな風に考えるようになってきました。
しかしながら、あなたはすぐにその考えを振り払います。
それもそのはず、とてもではありませんが、駅前で酒盛りをし始めるような人と一緒になって耐えられる訳がありません。
清潔感もないし、聞けばギャンブルまで行っていると言います。
恋愛対象としてはまさに論外といえるでしょう。
分かってはいます。分かってはいるのですが……。
「……姉ちゃん、よう見たらべっぴんさんやな」
突然、思いもがけずそのような言葉が投げかけられました。
正直、これまで褒められたり好意を示されたことは初めてではありません。
しかしながら、これまで見てきた男性の振る舞いから、そこに打算やお世辞が含まれているとは思えません。
良くも悪くも、裏表のない、正直な人なのです。
そんな彼からのまっすぐな言葉に、あなたはつい感情が揺れ動いてしまいます。
「よかったら、俺の女にならへんか?」
出会って間もない男性からの、ぶっきらぼうに放たれた一言。
率直に言うと、まったくあなたのタイプの男性ではありません。
しかし、否が応でも自分を引っ張ってくれるような、そんな頼もしさを感じたのも事実です。
「……わたしでよかったら」
あなたが口にした返答は、あなた自身にとっても意外なものでした。
これまで出会ったどの男性とも違う、目の前の彼。
思えば散々な一日だったけど、どうしてだろう不思議と嫌な気がしない。まるで思いっきり遊んだ後の放課後のような……。
そんな風にあなたは考え始めていたのでした。
やがて、夜の駅前で二人のシルエットが重なり合います。
どこからともなく、小さな拍手の音が聞こえてきました。
それは、不器用ながらに堂々とお互いへの感情を示す姿に感動を覚えた通行人たちからの賛辞でした。
初めはまばらだった拍手は、やがて大きな拍手へと変わります。
いつもと同じ景色の駅前は、その日、少しだけ温かい時間に包まれていたのでした。
おわり
これ以上書くのは野暮といった所でしょう。
いかがでしたでしょうか?昭和男子への女性からの感情の変化が少しは伝わったかと思います。
勿論全てがこの例のように上手く行くわけではありませんが、少しでも参考になれば幸いです。
モテの大先輩である昭和のオジサンから学ぶべきところはまだまだいくらでもあります。
少しでも多くの昭和のスタイルを取り込んで、豊かで実りのある恋愛を経験しましょう。
なお、何度も申し上げますが、これらの行動を実践したことによるいかなる弊害も責任は負いかねますので、あらかじめご了承ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
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