皆さま、ごきげんよう。
いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日に至るまでアニメ、漫画、ゲームなどのサブカルチャー分野において、様々な作品が発表されていますが、これらの媒体で近年安定したポジションを確立しているのが厨二キャラであると言えるでしょう。
厨二というスラングを明確に定義するのは難しいのですが、誰もが中学二年生位の時期にカッコイイと夢想した他人と違う俺感であったり全てを悟っている俺感、イキリ、イタさ、などの要素を兼ね備えるアイタタタな人物像を指します。
しかしながら、創作における厨二キャラは作品そのもののイメージを決定づけるほどの強烈な印象があり、根強い人気で多くの読者、視聴者を熱狂させる魅力がありました。
これまでにあったヒーロー=正義&無垢というイメージを覆した新しいスタイルのキャラは、90年代末頃より現れ、2000年代にはその地位を確立し不動のものとしていたと言えます。
したがって、ここで言う厨二キャラとは中二病の人々に強く影響を与えたキャラクターを指すことにします。
はたして、これら厨二キャラの源流はどこにあるのか。
今回は、そんな魅力的なキャラクターのルーツを紐解くため、代表的な厨二キャラの紹介と共にその起源に迫っていきたいと考えています。
皆さま、どうか最後までお付き合いいただければと思います。
五条悟 呪術廻戦
厨二キャラを大きく分類すると、”狂人系厨二”、”やれやれ系厨二”、”誇大妄想系厨二”この三つに大別できるかと思います(当社調べ)。
狂人系厨二というのは、例として適切か分かりませんが、ジャルジャルの↓このコントに出てくる大体30秒あたりの感じです。
さて、五条悟というキャラが厳密に厨二キャラに属するかはまだ議論の余地がありますが、下記のような画像を発見したので一応狂人系厨二キャラに分類させていただきました。

令和の代表的マンガにも厨二キャラが息づいている証拠として、今後も活躍を見守っていきたいと思います。
リヴァイ兵長 進撃の巨人

こちらは現代を代表する厨二キャラといって過言はないでしょう。
分類するとすれば”やれやれ系”でしょうか。ただもう少しストイックな感じもあります。
クールで神経質な性格と圧倒的な強さで読者に強烈な印象を残したリヴァイ兵長は同作において押しも押されぬ人気キャラの地位を確立しています。
あまりの格好良さに、思わず口調などを真似てしまう方もいるかもしれませんね。
ルルーシュ コードギアス

さて、時代を少し戻して00年代。コードギアスという作品の「ルルーシュ・ランペルージュ」というキャラをもって”誇大妄想系厨二”キャラが確立されたと考えます。
この作品については詳しく存じ上げなかったのですが、その昔友達に貸してもらったAnother Century’s Episode:Rというロボットアニメのクロスオーバーゲームで見たのが始まりです。
だからどうということは無いのですが、とにかくうるさかった記憶があり、パートナー機に選ぼうものならひたすら「フハハハハハ」などとその存在感をアピールしてきます。
特徴としては、特殊な力を秘めた片目、大仰で芝居のかかった台詞(作中の役割にもよるものですが)、河村隆一を思わせるような独特のポージング、などでしょうか。

後追いで鑑賞しましたがコードギアスという作品自体物凄い名作でしたので未視聴の方はぜひともお勧めします。
夜神月 DEATH NOTE

さて、ルルーシュからのラインで代表的な厨二キャラを紹介します。
漫画、DEATH NOTEにおいて新世界の神になるという理想のもとライバルと頭脳戦を繰り広げた夜神月です。
ヘアスタイルの類似はこの頃のトレンドでしょうか。
月とかいて「ライト」と読ませるセンスもさることながら、理想に殉じたダークヒーローとして新しい主人公像を世の中に提示しました。
暴力ではなく知略で戦う00年代の厨二キャラのニュースタンダードと言えるでしょう。
ジョーカー ダークナイト
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こちらはハリウッド映画から。
2000年代後半にすい星のごとく現れ、その余りに未体験のカッコよさに世の厨二男子を熱狂の渦に巻き込んだ(?)バットマンシリーズの名悪役ジョーカーです。
故ヒース・レジャー氏の怪演も相まってその他の登場人物を完全に食ってしまっていた印象がありました。
内に秘めた狂気と世を儚むシニカルさ、トリックスター的な佇まいはその後の多くの創作物に影響を及ぼしたと言っても過言ではないでしょう。
キルア HUNTER×HUNTER

厨二を描かせたら天下一品、冨樫義博先生が生み出した同作の人気厨二キャラです。
暗殺術の使い手、時折見せる冷酷な側面、語録が作られるほどの厨二発言の数々など枚挙に暇がありませんが、少年らしい純粋さ、無垢さも持ち合わせておりまさに時代に沿って生まれた厨二キャラであると思います。
クラウド FF7

世紀末にやれやれ系厨二という新しい価値観を引っ提げて業界に殴り込んできた厨二界の雄、クラウド・ストライフです(苗字ストライフて)。
厨二キャラを確立した歴史的なキャラクターの一人として不動の地位を得ていますが、まだ熱血系主人公が主だった時代に、こうしたクールで影のあるキャラが登場したのはとても新鮮に思えました。
ビジュアル面での影響も大きく、当時のホストの髪型などに強いインスピレーションを与えていたといえます。
その性格、佇まいなど後続の作品に与えた影響はあまりにも大きいでしょう。
八神庵 KOFシリーズ

バンドマンを思わせる出で立ちに闇の炎を纏い、相手を徹底的に蹂躙する暴力的な格闘スタイル。
主人公のライバル格というポジションながら、プレイヤーに強烈な印象を植え付けました。
当時KOFシリーズはストⅡシリーズとその人気を二分していましたが、キャラメイクの面においては大幅にリードしていた印象があり、斬新なキャラを多数輩出しています。
性格的にはやや狂人系の厨二に分類され、勝利ポーズにおける三段笑いなどにその特徴がみられます。
また、この頃の厨二病を現す重大な要素の一つとして”暴走”というキーワードも兼ね備えていました。
キレる若者、という言葉が取り沙汰された時代でしたが、己自信をコントロールできない暴走状態に陥る姿が当時の若者の心境とリンクしたのか、多くの作品でその影響が見て取れました。

まあ、ぶっちゃけエヴァなんですけど。
キング 池袋ウエストゲートパーク

2000年に放映された伝説的ドラマ池袋ウエストゲートパークより。
享楽的で先の読めない言動、行動。窪塚洋介氏の怪演により圧倒的な存在感を誇るキングは視聴者に強烈な印象を残しました。
中国拳法(?)を駆使して戦う喧嘩のシーンなど、見どころも多く主人公をある意味喰ってしまった程のキャラクターと言えるでしょう。
狂人系厨二、の一つの源流と言えるかもしれません。
ヒイロ ガンダムW

クール 無口系主人公の先駆け。
これまでにない主人公像でガンダムシリーズに新たな腐女子ファンを獲得するに至りました。ていうか何だそのポーズ。
度々自殺しようとするなど、まだキャラクターが定まりきってない感がありますが、クラウドなどのやれやれ系厨二のルーツと言えるかもしれません。
また、行動、言動に不可解な点が多く、第一話における下記のシーンは語り草となっています。
飛影 幽遊白書

最後はこちらのキャラ。
全ての厨二キャラのルーツと言っても過言ではない、まさに始祖の厨二。
キング・オブ・厨二キャラ、飛影となります。
主人公をライバル視、力を追い求めるストイックさ、やや低めの伸長、逆立った髪など、ぶっちゃけ初めはベジータかな?と思わせるキャラでしたが、よりクールな佇まいと黒い炎を操って戦う姿などの強烈な個性を確立し始め、やがて同作の最人気キャラにのし上がります。
黒い炎に限らず、第三の目、腕に巻かれた包帯など、厨二の源流といってもいい要素が詰め込まれ、そのどれもが後続のキャラ造形に影響を与えていると言えるでしょう。
まさにレジェンド、厨二キャラのルーツと断言できる歴史的なキャラクターです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
厨二、と書くとあまり良い印象を持たれないかもしれませんが、そのどれもが作品を代表する、もしくは主人公よりも魅力的なキャラとして人気を博していることが分かります。
現代のキャラクターに多大な影響を与えている厨二キャラという潮流に、今後もより素晴らしいものが生まれる期待を感じて止みません。
是非ともご興味のある方は、一度これらのキャラクターに触れてその影響力を感じ取っていただければと思います。
それでは、今回の記事はここまでとなります。
他にもこんなキャラがいるよ、こんなキャラが好きだったという意見がございましたら是非コメント欄などにてお知らせ頂ければ幸いです。
また、類似するジャンルとして狂人キャラというくくりでまとめた記事もありますのでよろしければそちらも是非ご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日まで。
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