ライブアライブがリメイクされるという衝撃のニュースがありました。
流行りのHD-2D化、キャラボイスの追加など往年のファンであれば狂喜するような内容ではないでしょうか。
ご存じでない方のためにライブアライブというゲームの概要を引用します。
『ライブ・ア・ライブ』(LIVE A LIVE)は、1994年9月2日に日本のスクウェアから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
Wikipediaより
7人の主人公が7つの設定された舞台の中で目的を達成する事を目指す作品であり、シナリオはオムニバス形式で展開される。最終編にて全ての主人公が一同に会し、行動を共にする事を特徴としている。
当時、スーパーファミコンにおいてヒット作を連発させていた天下のスクウェアより発売され、知る人ぞ知る伝説的RPGとしてゲーム史に燦然とその名を残していた作品です。
当時のスクウェアはファイナルファンタジーのような王道大作RPGを手掛ける傍ら、レーシングラグーンのような奇ゲー従来のRPGに収まりきらない野心作も数多く発表していました。
その中でも、とりわけ評価が高いのが今作のライブアライブと言えるでしょう。
これまでのRPGとは大きく異なる世界観、シナリオはRPGというジャンルの可能性を大きく広げたといっても過言ではありません。
今回はそんなライブアライブの魅力、従来の作品と異質な点について紹介できればと思います。
まだ未プレイの方も、すでに散々やりつくしたという方も、これから発売されるリマスター版の予習の意味でも楽しんでいただければ幸いです。
それでは、どうか最後までお付き合いください。
8人の主人公によるオムニバス
本作の最大の特徴といっても過言ではないでしょう。
それぞれ時代背景の異なる8人の主人公をそれぞれ選び、シナリオを進めていくというのがプレイのおおまかな流れになります。
主人公を選択できる作品はこれまでにもありましたが、それぞれに個別のストーリーが用意されているのは珍しかったのではないでしょうか。
戦闘など、基本的なシステムは共通のものですが、それぞれのシナリオで独自のシステムがあったり、シナリオ毎に新鮮な気持ちで臨むことができます。
ステルス要素とRPGを組み合わせたような幕末編、格闘ゲーム風の現代編、通常戦闘の存在しない未来編、などそのバリエーションは多岐に渡っています。
個人的には近未来編のシナリオが熱く、印象的でした。
RPGでありながら巨大ロボットを駆り、テーマソングまで用意されているのは当時としてはかなり斬新と言えるのではないでしょうか。
小学館を代表する漫画家によるキャラデザ
青山剛昌氏、田村由美氏、皆川亮二氏など今なお第一線で活躍する漫画家がキャラデザを担当されており、これまでのスクウェアRPGとは一層異なる世界観が表現されています。
また、以上のことから版権の一部は小学館が所有しているらしく、このことがリメイクを困難にしていたであろうことは想像に難くありません。
リメイク版ではオクトパストラベラーで有名な生島直樹氏がキャラデザを手掛けているそうです。
RPGでありながら他に類を見ない戦闘システム
これもかなり独特な要素と言えるでしょう。
シュミレーションゲームのようなマスと射程の要素と、FFのアクティブタイムバトルシステムを掛け合わせたような特徴的な戦闘システムです。
キャラごとの特性やマップの特徴、キャラの位置などの要素も相まって、RPGとしては際立って戦略的な仕様となっています。
クセがあるので慣れるまでが大変ですが、これまでに類を見ない本作の戦闘システムに通常のコマンド式RPGに飽きたRPGファンは熱中しました。
勧善懲悪に収まりきらないシナリオ
本作を語る上で欠かせないのが、中盤に体験するあるストーリー。
まるで人間不信に陥いってしまいそうな、ドス黒く憂鬱な展開の連続に王道的な展開を期待していたプレイヤーの思惑は見事に裏切られました。
かつてこれ程やり切れないストーリーのRPGがあっただろうか。
ネタバレになるので多くは語れませんが、当時のキッズたちに大いなる衝撃を与えたであろうことは想像に難くありません。
未体験の方は是非ともプレイしてみてください。
「あの世で俺にわび続けろ〇〇〇〇〇ーーーーッ!!!!」
はゲーム史に残る名言として人々に記憶されています。
一部シナリオの自由度の高さ、やりこみ要素
シナリオ毎に全く違った展開を見せる本作ですが、一部のシナリオにおいては当時珍しかった意図的なやりこみ要素が組み込まれており、同じシナリオでも繰り返し挑戦することができます。
決して一本道な展開に留まらず、攻略の方法、順番などをプレイヤーが選択する余地が与えられていました。
とあるシナリオにおいては、ゲーム開始時からいきなり目的を放棄して逃亡する事までもが可能となっており、その自由度の高さに驚いた思い出があります。
攻略情報の少なかった当時は知りえませんでしたが、後になって調べてみると様々な隠し要素が存在していたりと、作りこみの高さがこのゲームが長く語られる由縁なのかもしれません。
中には、とある場所でAボタンを100回押すことによって手に入る貴重アイテムなど、どうやって発見させるつもりだったのかというものまで存在します。
キャラ格差
*一部ネタバレを含みます。
終盤、これまでにプレイしたシナリオの主人公が一堂に会し、その中の4名でパーティを組んで攻略することになるのですが、強いキャラとそうでないキャラの落差が凄く、選択次第では辛い戦いを強いられることになります。
中でも、前述した近未来編の主人公はシナリオが好みだったこともあり、入れ替えできない枠に据えてしまった思い出がありますがこれが群を抜いて弱く、当時の筆者は泣きを見た思い出があります(クリアしましたけど)。
この辺のバランスもリメイク版では解消されてればと願うばかりです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
歴代スクウェア作品の中でもクセが強く、尖った作風である今作ですが、比較的マイナーながら20年を超えてリメイクが行われるなど、その注目度の高さがうかがえる事かと思います。
まだ体験されてない方は、発売日まで旧作をプレイするか、実況動画などを視聴してみるのもいいかも知れませんね。
久しぶりにスクエニからちょっと画質をいじった程度のHDリメイク以外の作品が発表されたので、個人的にもとても期待しています。
それでは、今回の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日まで。
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