皆様はワンピースという漫画をご存じでしょうか。
『ONE PIECE』(ワンピース)は、尾田栄一郎による日本の少年漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1997年34号より連載中。略称は「ワンピ」。海賊王を夢見る少年モンキー・D・ルフィを主人公とする、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡る海洋冒険ロマン。
Wikipediaより
今や押しも押されぬ、日本を代表する国民的漫画で、愛読している方も多いのではないでしょうか。
その人気はとどまるところを知らず、2000年代にはこれまで漫画を読む習慣の少なかったヤンキーまで巻き込んで爆発的な人気を誇ることとなります。
例を挙げると、ワンピース以前はどこか、漫画やアニメというものは子供かオタクの読むもので、所謂ヤンキーと呼ばれる層の人達は年齢を重ねるに従い、乗り物や他の趣味に目覚め離れていく、というのが一般的だったように思います。
なぜこれほどまでにワンピ―スがヤンキーに受け入れられたのか。
そう、実はワンピースという漫画は驚くほどにヤンキーの文化との親和性が高かったのです。
幅広い層に受け入れられているワンピースですが、紐解いていくと特にヤンキー文化との共通点の多さに驚かされることがあります。
今回はそんなワンピ―スとヤンキー文化との共通点を挙げながら、どうしてここまでこの作品がヤンキー達の琴線に触れたのかを検証していきたいと思います。
それでは皆様、どうか最後までお付き合いください。
どちらも”族”に入っている
多くのヤンキーは、その仲間意識の高さや、群れて行動するという生態から暴走族やチームに所属する傾向があります。
族の字は異なれど、ルフィ達も海賊というコミュニティに所属しています。
気の合う仲間たちと、行動を共にするという描写が、ヤンキー達にワンピースが受け入れられる要因となったのは想像に難くありません。

大体2010年ごろの暴走族の構成員数の平均が7~10数名位のようなので、上記の発言にも納得ができます。

そういえばあまり関係ないですが、もう一つの代表的なヤンキーカルチャーであるEXILEにもEXILE TRIBE(部族)なんていうものがありました。
ヤンキーと族という集団の形態は切っても切れない関係にあるのかも知れません。
仲間や絆を重んじる
これはもっとも大きなファクターなのではないでしょうか。
ヤンキーはその反社会性の割に、仲間や地元など、人間同士の絆を重んじる傾向にあります。
同様にワンピースの登場人物達も、目的の達成より仲間に重きを置いています。

こうした登場人物のキャラクター性が、ヤンキーカルチャーにすんなりと浸透した原因と言えるのではないでしょうか?
気に入らなければぶっ飛ばしてもいい
ヤンキーが暴力を行使するのに理由は必要ありません。
気に入らないから、目が合ったから、肩がぶつかったから等の理由でも十分な根拠として成立します。
まだ未読の部分なので話の展開は分からないのですが、上の画像においてもルフィはなんか燃えてきたからという曖昧な理由で蹴りを炸裂させてます。
乗り物をカスタムしがち
ヤンキー達の乗り物に対する情熱、愛情は目を見張るものがあります。
手にした単車や車をカスタムし、仲間と見せ合ったり集会に赴くどこか少年のような無邪気さを彼らは持っています。
一方、ルフィ達も乗り物に対する愛着は人一倍。

廃棄の際は、まるで乗り物が自分たちに語り掛けているかのような錯覚を起こし、涙を浮かべる者もいます。
もちろん、カスタマイズと言った行為にも余念がありません。

宴をよく開く
これは説明の必要もないでしょう。
ヤンキーを象徴するイベントといえばBBQです。
一方でルフィ達も事あるごとに宴会を行うのが通例となっています。
仲間と集まり、絆を深めあう、考えてみればこれだけヤンキー文化を体現したイベントもありません。
こうした嗜好が、ヤンキー達の生態に上手くリンクしたのも、ワンピースのヒットの一因と言えるかもしれません。
国家権力に逆らっている
ヤンキー達の最も敵視する対象は言わずもがな、国家権力である警察です。
対するルフィ達も、海軍という世界を牛耳る機関と日夜戦いを繰り広げています。
権力に果敢に立ち向かうルフィ達にヤンキー達は自らの姿を重ね、声援を送り続けていたことに疑念の余地はないでしょう。

マスコットが好き
ヤンキーは暴力的、怖い、といったイメージに反し、ディズニーやサンリオなどのキャラクター、マスコットを愛する傾向にあります。
ワンピースでも、確かチョッパーというトナカイのペットを連れていた記憶があるので、この辺りもヤンキーとの親和性が高いと言えます(すみません)。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
こうしてまとめてみると、思った以上の共通点の多さに驚きを禁じえません。
ワンピースがそれまでの少年漫画の読者層を超えて、幅広い世代に今なお愛され続けているのも頷けるでしょう。
今やジャンプ随一の長期連載でありながら、いまだに看板漫画として多くの読者に楽しみを与えています。
私もインペルタウン(?)脱獄編あたりで一旦ブランクができてしまい、最新のストーリーを追えていない状態なのでその内通しで全巻読破したいと思っています。
それでは、今回の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日まで。
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