皆様ごきげんよう。
いかがお過ごしでしょうか。
さて、皆様は「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」という漫画をご存知でしょうか。
『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』(バスタード あんこくのはかいしん)は、萩原一至による日本の漫画。
主人公であるダーク・シュナイダーが世界の命運を担い、戦士や魔物、強大な力を持つ「邪神」、天使や悪魔らと戦うバトルストーリー。ダーク・ファンタジー寄りのファンタジー漫画である。2020年9月時点で累計発行部数は3000万部を突破している。
Wikipediaより
RPGのような中世のファンタジー世界を題材とした漫画であり、その圧倒的な画力と魅力的なキャラクター、少年誌らしからぬ過激な表現で一躍人気漫画となりました。
ちなみにファンタジーを題材とした漫画はジャンプでは結構珍しく、その後ジャンプでの本格ファンタジー漫画の登場は2002年に連載開始した梅澤春人先生(代表作:スタンガンダンス)のSWORD BREAKERまで待つこととなります(嘘ですスミマセン)。

性的な描写や過激な表現が多く語られることの多い本作ですが、主人公のダーク・シュナイダーを始めとしたキャラクターたちの人間模様が面白く、また魔法の詠唱シーンなど厨二心を疼かせる仕掛けが満載で結構はまっていた思い出があります。
今回は、そんなBASTARD!!の魅力を簡単にではありますがいくつか紹介できればと思います。
それでは、どうか最後までお付き合いください。
主人公は400年生きた魔人「ダーク・シュナイダー」

本作の主人公はダーク・シュナイダーという人名かどうかも分からない厨二な名前の持ち主です。
事あるごとに全裸で登場し、また必殺技にも全裸で行うものがあることから、もはや衣類を纏っているコマより全裸でいるコマの方が多いんじゃないかという有様でした。

ジャンプの主人公らしからぬ非道、卑劣な性格と女性キャラに見境なく発情する異常性欲も相まってか、歴代の連載作品の中でも異質な存在感を放っています。
伝説の魔法使いという設定ですが不死身と言えるほどの強靭な肉体を兼ね備えており、心臓を引きずり出しても胴体から下の部分が丸ごと吹っ飛んでも生存し続けることができる異常な生命力(?)を誇っています。
このダーク・シュナイダーの魅力、今までにないピカレスク的なカッコ良さが厨二心にドはまりし、作品にのめり込む切っ掛けになったと言っても過言ではありません。
魅力的なキャラの数々
四天王…侍…魔戦将軍…。
数えきれないほど多数のキャラが存在するBASTARD!!ですが、それぞれに個性豊かなキャラ設定がされており、決して埋もれているキャラが存在しないというのが大きな魅力と言えるでしょう。

本編ではあまり描かれていませんが、それぞれに濃密なバックボーンが用意されていたのが驚きでした。
小説やゲームなどのスピンオフの多さがその事実を物語っていると言えます。
異常なまでの作画力
作者の萩原一至先生は80~90年代を代表する絵師とまで呼ばれており、漫画の域を超えた異常な作画力は唯一無二の魅力と言えるでしょう。

そりゃこんなもん週刊誌では連載困難だと思いますが案の定週刊→季刊→不定期連載というルートを辿っており、ある意味でHUNTER×HUNTERの冨樫先生の道を造ったといっても過言ではないかもしれません。
結構グロかったりエ〇かったりと際どい表現が多かったりしますが、気にならない方であれば問題なく楽しめるでしょう。
魔法の詠唱
BASTARD!!を語るうえで欠かすことが出来ないのが魔法の詠唱シーンと言えるでしょう。
厨二心を擽る詠唱シーンと、その後に放たれるド迫力の魔法のカッコよさは漫画の表現の域を超えていました。


ちなみに魔法やキャラのネーミングは作者様の敬愛するヘビィメタルバンドが由来となっており、元ネタから遡ってバンドに興味を持つこともありました。

メタルに詳しい方なら読んでいるだけで楽しめるかも知れません。
ちなみにこの魔法名に漢字を当てるシステム、こちらも厨二心を刺激してやまない飛びぬけた格好良さを感じました。
独特なギャグ要素
基本的には剣と魔法のヒロイックファンタジーである今作ですが、結構コミカルな要素が多く殺伐とした雰囲気を良い感じに中和しています。

また連載途中で原稿が間に合わなかったことがあるらしく、最後の2ページを文章だけででっち上げた回が存在しました。

その偉業はHUNTER×HUNTERの天空闘技場と並んで今なお伝説として語り継がれています。
多彩なメディアミックス
当時ジャンプを代表する人気漫画であった本作は様々なメディア展開が行われます。
1994年にはスーパーファミコンにて初のゲーム版が発表されますが、制作はJOJOの奇妙な冒険のキャラゲーで悪名高いコブラチーム。

魔法バトルという設定を活かし、格闘ゲームとしては珍しい奥と手前に分かれての遠距離での撃ち合いを中心とした形式ですが、あまりにも冗長なゲーム性から「雪合戦」という不名誉な冠を授かることに。
その後はPS版でRPGとして発売され、こちらは昔プレイした記憶があります。
ストーリーは面白かったのですが、3Dダンジョンが分かり面過ぎて途中で投げた記憶が…。
また2000年ごろにBASTARD!!の世界をベースにしたMMO RPGゲームの発表が大々的になされましたが、残念ながら中止になったようです。
現在も連載中
何と本作、1988年の連載開始から2021年現在まで、およそ30年に渡って連載が続いています。
といっても、最近では数年に一度刊行されるかしないかなので、HUNTER×HUNTERと並んでジャンプ2大休載漫画などと言われたりもしています。 (HUNTER×HUNTERとの対比が多くてすみません)
おわりに
いかがでしたでしょうか。
表現の過激さで見る人を選ぶ作品ではありますが、個人的にはジャンプ屈指の名作漫画だと思います。
近年は既刊の作品の完全版の執筆やセルフのエロパロ漫画に注力されているようであまり新作の話も話題にならなくなってきてしまいました。
リアル厨二の時はノベルなんかも買ったりして、結構思い入れの強い作品だったのですが…。
最新刊の発売が10年近く前であることから恐らく完結は絶望的かと思いますが、興味を持った方は是非とも読んでみてください。
それでは今回の記事はここまでとなります。
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最後までお読みいただき有難うございました。
またお会いできる日まで。
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