あの頃、世界はスケルトンに溢れていた……
みなさま、ごきげんいかがお過ごしでしょうか。
タイトルにもありますように、今回はスケルトンカラーの話題です。
時代の変遷と共に、家電やおもちゃのデザインは洗練されていきますが、ある時期に集中して同じような趣向が好まれる傾向が存在します。
思い返せば90年代後半~2000年代前半は確実にスケルトンの時代でした。
あの頃、企業の出す製品のカラバリには高い確率でスケルトンカラーがラインナップされていたと思います。
とりあえず何でもスケルトンで出しとけといった潔さを感じますが、全体の流れを決定づけたのは、歴史あるMacの系譜、imacではないでしょうか。

う…美しい…。
吸い込まれそうな鮮やかな配色、透過した内部も含めてデザインとする意匠は、さすが先進的なデザイン性で知られるアップルと言えます。
さて、このimacが契機になったかどうかは不明ですが、ここ日本でも長らく何でもかんでもスケルトンといった時代を迎えることとなります。
かくいう私がはじめてスケルトンに触れたのは、昔懐かしのゲームボーイでした。
基盤が透けて見えるデザインが最高にCOOLに感じた記憶があります。
任天堂は割とスケルトンに積極的だった印象があり、ニンテンドー64においてはそのスケルトン愛を遺憾なく発揮しています。
2021年現在、これらの機種は価格が高騰しています。家の押し入れに眠っている方はラッキーと言うほかありません(もちろん現役でプレイしている方も)。
ちなみにこの記事書いた後、ニンテンドー64に関しては90’s熱が高じた末に購入しました。
下記の記事で現代の環境でプレイに至るまでの方法と併せて解説していますのでよろしければご覧下さい。
さて、私はどちらかというと当時プレイステーション原理主義者だったのでこちらのコントローラーを使っていた記憶があります。
プレイステーション2が現役の時期でもまだスケルトンの人気は健在で、本体カラーがスケルトンの製品が発売されています。ちなみにこの頃からスケルトンブームは終わり落ち着き始めた印象がありました。
コンシューマーのゲーム機以外ではこんなのもありました。
デジモン、懐かしいですね。当時はたまごっちのブームが語られることが多いですが、デジモンも発売後しばらく品薄が続き、購入できない時期がありました。
ネットもない当時、おもちゃ屋での目撃情報などを頼りに街中を駆けずった記憶があります(最終的にはなんかエヴァのプラモと抱き合わせで買えました)。
おもちゃ以外では、ミニ四駆の世界にもスケルトンブームは波及していました。

こちらは今でも復刻して購入できるようです。
第二次ミニ四駆ブームの火付け役ともなった爆走兄弟レッツ&ゴー!!のメイン機マグナムセイバーの交換用ボディパーツです。
ミニ四駆に関しては実際に製作した記事がありますのでよろしければ。
おもちゃ以外では当時大流行したG-SHOCKなどの腕時計にもスケルトンカラーは採用されていました。
画像は当時の製品が見つからず現行品ですが、現在でもスケルトンカラーは定期的にラインナップされているようです。
涼しげなデザインで夏場の装いにマッチしそうなデザインです。
あとは懐かしのメディア、MDなんてものもありました。
![MD-FN74MAX3A [MD-FN74MAX3A [74分 ミニディスク 3枚組 カラーミックス]ニューFINE(ファイン)]](https://image.yodobashi.com/product/100/000/001/000/697/122/100000001000697122_10203.jpg)
MD何かに至ってはもはやスケルトンが前提のデザインだったので、目にする機会も多かったかと思います。
まるでスケルトンブームの終焉を共にするかのように、その役目を終えることとなりました。まあiPodが出てきたからでしょうけど。
時代が生んだ不遇のメディア、MDに関してはこちらの記事で思い出を語っています。
いかがでしたでしょうか。
全てが瑞々しく、鮮やかなスケルトンに彩られていた時代。
人々はスケルトンカラーの放つ先進的な雰囲気から、まだ見ぬ未来に思いを馳せていたのかもしれません。
スマホにゲーム機、家電など最新のハードでスケルトンカラーを目にすることはついぞ無くなった気がします。
ですがふと思い返してください。かつて世界はスケルトンに溢れていたということを。
そして願わくば、再びスケルトンブームが世の中を席巻することを願っています。
今回の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日まで。
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