レーシング・ラグーンというゲームをご存じでしょうか?
『レーシングラグーン』は、スクウェアから発売されたプレイステーション用ゲームソフト。 メーカー公称のジャンルは「ハイスピード・ドライヴィングRPG」。キャッチコピーは「遅い奴には、ドラマは追えない」。
Wikipediaより
巷では知る人ぞ知る伝説のゲームと名高い作品であり、その独特過ぎる世界観に心を奪われたファンたちによって今でも愛されています。
発売時期は1999年、ちょうどスクウェアはファイナルファンタジー等の大作RPGを連発してリリースしており、国内随一のゲームメーカーとしての地位を不動にしていました。
そんな中、大作シリーズの影でひっそりとこのゲームはレースゲームとRPGの融合という先進的なコンセプトのもと制作されています。
ファイナルファンタジーやサガシリーズに続く、新たな看板タイトルを生み出そうと野心を燃やすスクウェアの挑戦的な姿勢が伝わるようでした。
太字ででかでかと主張するRのロゴマーク。タイトル下にわざわざ注釈のように”HIGH SPEED DRIVING RPG”と刻むこだわりよう。
そう、”レーシング”という名が冠されているだけあって、一見レースゲームかと思いきやそこは尖っていた頃のスクウェア、一味違います。
このゲームは”HIGH SPEED DRIVING RPG”なのです。ちょっと何を言ってるのか分からないと思われるかも知れませんが、そういうことらしいです。
今日まで多種多様なジャンルのゲームが発表されていますが、自分の知る限り”HIGH SPEED DRIVING RPG”に含まれるのはこの一作のみです。
セリフのクセが強い
さて、このゲームを怪作たらしめている最大の特徴は、その異様過ぎるセリフ回しにあると言えるでしょう。
例として、冒頭のOPを紹介いたします。

ゲームの舞台となる架空都市、YOKOHAMAをバックにゆっくりとモノローグが流れる演出となります。
10年前
横浜にとびきり速い男がいたそいつは第3京浜の多摩川コーナーを
5速全開で抜けてったんだ一緒に走ってたヤツら、口を揃えてこう言ったね
「アイツは、クレイジードライバー…
命知らずの大馬鹿野郎だ」ってね…
ゲーム本編より抜粋
何となく雰囲気は伝わるかと思いますが、これから何かが始まる期待感を煽るいい文章だと思います。
そして、モロノーグが途切れた後、ゆっくりと浮かび上がる一言。
お と ぎ ば な し は 終 わ り さ…
か…カッコイイ…(?)
と、当時の自分が思ったかどうか定かではないですが、その余りにもCOOLな演出に一部のゲーマーは酔いしれることとなります。
ぶっちゃけ文章の意味はよくわからないのですが、そんなことは些細な疑問に思えるほどのセンスを感じます。
もちろんオープニングだけには留まりません。
・醒めちまったこの街に….熱いのは…..俺たちのDRIVING…..
・祭りで踊れるのは、しょせん MONKEY DANCE…
・首都高は、STREETに張られた SPIDER’S NETS…
・ここは デートの場所なんかじゃねえ 硬派が走る場所さ。 Yamasita waiting warrior!!
・オレがオレである その証…
・今夜は、さ…伝説が蘇る夜さ…
・RISING MOON ROCK’N ROOL 夜明けまで走りつづけようぜ TOGETHER!!
ゲーム本編より
いかがでしょうか。ざっと書き出してみましたが、終始がこんな感じですこのゲーム。
異常なまでに…(三点リーダ)を多用し、所々に英語を混じえる特異なセンスはラグーン語と呼ばれ、長きにわたって愛されることとなります。
いかに愛されているかについては、AMAZONのレビューページを見ていただくとお分かりいただけるでしょう。
キャラクターの造形が異様

何か皆様、異様にゴツイ体格をしていらっしゃる。
CGが若干チープに見えるのは1999年という発売時期を考慮すれば致し方ないとも言えますが、女性キャラに至ってはもはやダッチワイフのような造形です。
また、動きもどこか変に見えてしまいます。
ゲームとしては…
これは割とどこでも語られていますが、ゲームとしてはハッキリ言ってそんなに面白くありません。
レースゲームとRPGを組み合わせるというコンセプト自体は斬新だったのですが、ハンドリングなどの操作性がピーキー過ぎたりバランスが悪かったりと。
ただ、このゲームの雰囲気、COOLなセリフの数々を前にすればそれらは些末な問題といえるでしょう。
セリフやシーンは覚えてるけど、ゲーム自体の記憶はあまりない、といった方々が多いのも致し方ないかと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
文章であの世界観、雰囲気を伝えるのは難しいのですが、興味のある方は是非ともプレイ動画などをご覧になってください。
今となってはハードが古くなってしまい、実際に触れる機会も難しくなっていますが、昔からリメイクを望む声が絶えません。
昨今のスクエニは過去作のリメイクに熱心な印象があるので、是非ともHD化しての再発、いやFF7のようにオープンワールド化してのフルリメイクを熱望します。
それでは、今回の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日まで。
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