みなさま、ごきげんよう。いかがお過ごしでしょうか。
ゲームの話題がつづいたので、今回はマンガを取り上げたいと思います。
さて、漫画と言えば週刊少年ジャンプが真っ先に挙がるかと思います。
そんなジャンプは1996年、いわゆる黄金期を迎えることとなります。

ドラゴンボール、幽遊白書、スラムダンク等名だたるビッグタイトルの中に、そのマンガはひっそりと存在していました。
そう、今回紹介させていただくのはジャンプ史上最凶との呼び声も高い、伝説的マンガ幕張です。
『幕張』(まくはり)は、『週刊少年ジャンプ』で1996年から1997年まで連載されていた木多康昭の少年漫画作品である。
千葉県幕張地区の高校「幕張南高校」を舞台としたギャグ漫画。野球部を舞台としているが、野球に関わる話はない(部室が潰される話や、部員を勧誘する話はある)。『週刊少年ジャンプ』誌内の『魁!!男塾』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『みどりのマキバオー』、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、『SLAM DUNK』などの他作品や担当編集者および芸能人へのパロディ・毒舌の他、青年向け漫画誌レベルの過激な下ネタ描写が特徴。
Wikipediaより
そこそこの発行部数と知名度を誇っている漫画だと思うのですが、そのあまりのヤバさから半ばなかったことにされ(現ジャンプ10代目編集長の不倫を暴露するなど)、ジャンプフォースなどのお祭りゲーなどからもことごとく無視され続けています。
このまま時代とともに風化していくにはあまりに惜しい作品ですので、今のジャンプを愛読している若い世代の方々にも是非その魅力を伝えたい。
そんな思いから今回は、幕張の概要を簡単に紹介したいと思います。
どうか最後までお付き合いください。
なお、作品の性質上どうしても不適切な画像、表現を含む場合がある為苦手な方はご遠慮いただけると幸いです。
衝撃の第一話
さて、物語は、主要人物の一人である奈良重雄が小児〇愛者であることをカミングアウトするところから始まります。

この奈良という人物が幕張を狂気の作品たらしめている人物であり、トラブルメーカーとしてその存在感を遺憾なく発揮しています。
また、余談ですが彼は吉六会という全裸で会合を行う謎の集団の元締めを務めています。

そんな奈良重雄ですが、彼は第一話にして同性から性〇暴行を加えられ、読者に衝撃を与えることとなります。


ジャンプの年齢層を考えるとよく掲載できたなという内容ですが、現代だと確実にアウトだと思われます。
ちなみにこの奈良重雄は屈折した異常性愛者として描かれ、小児〇愛、露出癖、女装癖など倒錯した嗜好をいくつも抱えており、作中でその変態ぶりを存分に発揮しています。

パロディや引用を多用
幕張を語るうえで欠かせないのが、神をも恐れぬパロディの多さ。特にジャンプの連載作品からの使用が顕著ですが、その芸風は太臓もて王サーガやケロロ軍曹などの作品に引き継がれています(多分)。
その一部を取り上げると



などなど、枚挙に暇がありません。ここまでくると画像出典を記すのが虚しくなるばかりです。
やがてとうとう見境が無くなってきたのか、最終回に至っては最初の二コマまるまるジョジョの登場人物大集合という暴走っぷりを見せてくれます。

ここまで来ると作者のヤケクソぶりが伺えますが、実際に過酷な週刊連載という環境に嫌気がさしたのか、「やってられるかボケ!」と作中で言い残し、この回を最後に連載は終わりを迎えることとなります。
時事ネタなどはさすがに今読んでも分かりづらい部分がありますが、人気漫画のセリフを乱用したりといった部分は今でも楽しめるかと思います。
登場人物も変人ばかり
基本的に登場人物にまともな人間はおらず、誰もが平気で他人を利用する人格破綻者として描かれます。
また、奈良重雄に限らず、多くの人物が性的に倒錯しているのも特徴と言えます。

実際に何を行ったのかは作中では明言されていません。
ちなみに被害者の男性は同時期にジャンプで「花さか天使テンテンくん」を連載していた小栗かずまた氏です。
無許可で漫画の登場人物にされ、散々いじり倒され、最後には性的暴行を受けるというあまりにもヒドイ扱いが印象的でした(さすがに上記の回の後は電話で抗議を行ったそうです)。

襲い掛かっている人物は先述したジャンプ10代目編集長瓶子氏(がモデル)。

己の男性自身を誇示して、これがアメリカだ!!と言い放つアメリカ人男性。そんなのただの露出狂だと思いますが、日本人である幕張の主要キャラに威風堂々とマウントを取ってきます。
おわりに
あんまり詳しく書くと、Google様に広告を外されそうな気がする(追記;されました。2021年8月4日)のでこの辺にしておきますが、いかがでしたでしょうか。
ざっくりとした解説ではありましたが、少しでもそのヤバさの片鱗が伝われば幸いです。
木多先生の他の作品についてはこちらの記事でも取り上げています。
幕張に負けず劣らずの激ヤバな内容となっておりますのでご興味のある方は是非。
なんだかんだ言って、90年代というのは大らかな時代だったんだなと今となっては感心するばかりです。
この後、紆余曲折を経て作者の木多康昭氏はヤングマガジンで「喧嘩商売」という最高に面白い格闘マンガを連載しています。
幕張のテイストを残しつつも、なぜジャンプでそれをやらなかったんだという巧みなストーリーテリングで熱狂的なファンを増やしています。
個人的に木多先生は同世代でも屈指の天才だと思っていますが、その才能の使い道をいかに誤っていたか(いい意味で)良くわかる大名作だと断言できます。
ご興味のある方は是非ともご一読ください。
その他こちらの記事でも漫画に関する話題を取り扱っているのでご興味のある方は是非。
それでは、今回の記事はここまでとなります。
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。
コメント
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