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ザ・クレイジーSKB ー破壊、流血、バチあたりの極悪パンクロッカー

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音楽

皆様、ごきげんよう。
いかがお過ごしでしょうか。

最近は大神源太の記事のアクセスがよく、なんだかんだ犯罪者有名人の紹介は需要があると感じたので今回も人物伝を投稿したいと思います。

皆様はザ・クレイジーSKBという人物をご存じでしょうか?

THE CRAZY SKB(ザ・クレイジー・エス・ケー・ビー、1968年8月23日 – )は、日本のミュージシャン兼プロレスラー。本名は非公開[1]。初期の恐悪狂人団では「クレイジーSAKABA」と名乗っていたこともある。パンクレーベル「殺害塩化ビニール」の社長で通称「バカ社長」と呼ばれ、QP-CRAZY、猛毒、恐悪狂人団、ハイテクノロジー・スーサイド、怪奇!!動物アジテーターなどでボーカルを、殺(KILL)でノイズギタリストを務める。プロレスラーとしての顔も持ち、暗黒プロレス組織666を主催する。

Wikipediaより

知る人ぞ知る日本のインディーレーベル、「殺害塩化ビニール」を主宰しており、自身も恐悪狂人團、猛毒、ハイテクノロジースーサイド、QP-CRAZYなど多数のバンドで活動しています。

その音楽性はもとより、ライブにおけるパフォーマンスのあまりの過激さで広く知られ、出禁になったライブハウスは数知れず、破壊、流血、自傷と様々な伝説を残しています。

筆者もその噂を聞きつけ、音源やミニコミ(殺害マグニチュード666という雑誌が刊行されてました)を買い集めるなどいろいろと思い出深い人物でした。

最近では野生爆弾のくっきー氏のチャンネルに頻繁に名前が挙がり(あいみょんと共に)、気になった方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな生ける伝説であるクレイジーSKBの伝説、人物像をエピソードを交えて語っていきたいと思います。

それでは、どうか最後までお付き合いください。

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・1982年から活動を開始

クレイジーSKB氏が音楽活動を開始したのは1982年。恐悪狂人團というとんでもない名前のバンドを結成します。
この時若干14歳。加えてなんと翌年にはレーベルを設立。
何とも早熟な若者だったことが伺えます。
地元は神奈川県、湘南近辺だったようで、小学生時代にはThe Birthday、ミッシェルガンエレファントで知られるチバユウスケ氏も同級生だったとか。

当初はドラムのカウントに合わせてデパートの屋上で暴れたり、漁船を破壊したりなどおよそ音楽とはかけ離れた活動を行っていたことが自身のインタビューで語られています。

・過激すぎたライブパフォーマンス

先述したように、クレイジーSKB氏といえば数々の過激なライブパフォーマンスが伝説として語られています。
金属バットやチェーンソーなどの凶器を振り回す、ライブハウスの機材を破壊(請求額が一千万を超えたとか)、自傷行為放火、などなど枚挙に暇がありません。

昔手に入れたライブ映像ではステージ上を暴れ回り、客席にモノを投げつけるなど激しい様相が収められていました。
ステージ上での蛮行のみならず、楽曲上で著名人を名指しで揶揄したり肖像権を無断で侵害しまくったり、天〇暗殺計画というEPをリリースして公安に家宅捜索されたりとやりたい放題の逸話を残しています。

・表現の根底はプロレス


これらの表現のルーツになっているのは氏のプロレス好きから端を発しているということが後年語られています。
昭和に放映されていた有刺鉄線デスマッチや流血試合などの過激な要素を音楽活動と融合させた結果だったともいえるでしょう。
なお、プロレス愛が高じてか自身も後年プロレス団体を旗揚げ、レスラーとして実際に試合まで行っています。
凶器攻撃や爆竹の使用など音楽活動で培った(?)過激で派手なパフォーマンスの数々を披露してくれましたが、「試合を重ねるごとに健気に基本的なプロレス技を増やしている」という識者からの評価が印象的でした。

・多彩なバンド遍歴


ここでクレイジーSKB氏の代表的なバンドについて軽くご紹介したいと思います。

恐悪狂人團


氏が最初に結成した原点ともいえるバンドで、主に90年代まで活動。
初期はおどろおどろしいノイズ要素が強く、かなり聞く人を選ぶ内容でしたが、徐々にパンク・ハードコア的な音楽性にシフト。
1stアルバム、「No‼」はバクチクやソフトバレエもリリースしていた太陽レコードから発売されました。
過激な歌詞と、意外にも(すみません)ちゃんとした演奏技術、何よりクレイジーSKB氏のシャウト(世界随一なのでは)も相まって何気にINUやスターリンの作品なんかと並んで邦パンクの名盤ともいえる内容だったのではと個人的には感じています。
その昔2chの個人売買でコレクターの方からLP盤を手に入れたのはいい思い出。
2ndアルバム、「合掌」では打ち込み、トランス的なアプローチも見せてくれました。

猛毒


パフォーマンスもさることながら、歌詞のヤバさ、過激さに比重を置いた印象のあったバンドです。
ボーカルのクレイジーSKB氏は「バカ社長」と名を変えて活動、氏のコミカルな一面がフォーカスされていました。
放送禁止用語の連呼、芸能人への誹謗中傷、など比較的コンプライアンスに大らかだった昭和、平成においてもアウトとされていた楽曲は一部で人気を博し、アルバムがインディーズチャートで上位を記録するなど盛り上がりを見せました。

今ではどの作品も入手困難ですが、2000年に再発したベスト盤なんかを聞いてた記憶があります。
有名人の写真をこれでもかと無断で使用していますが、よく訴えられてなかったなと感心するばかりです。
(よく言えば)This Heatやアートリンゼイを思わせるアバンギャルドな演奏に加え、サンプラーを駆使したコラージュなど実験的な試みを行っており今にして思えば、ニコニコ動画などのMAD音源の走りといえたかもしれません。
今から聞くには昭和の時事ネタ、芸能ネタがキツイ印象ですが、毒殺テロリストなどの後進への影響も含め重要な役割を果たしたバンドといえるでしょう。

ハイテクノロジースーサイド


クレイジーSKB氏の活動の中でおそらくもっとも商業的に成功したバンドと言えるでしょう。
電気グルーブや野村義男など名だたるミュージシャンとの共演も話題になりました。
トイズファクトリーからメジャーデビューの予定でしたが直前に何故か解散。

ドラムスタンドへのダイブ、楽器破壊に始まり有刺鉄線での首つりなど、Sucide(自殺)の名に違わず過激でクレイジーな伝説を残しました。
ノイズ・ハードコア・パンクに打ち込みやサンプリングを加えたような、勢い一辺倒に留まらない多彩なフックと演奏技術で、今なお根強い人気と高い評価を受けています。
激しい曲調、過激な歌詞は相変わらずですが、意外にもキャッチーな要素が残っており聞きやすく、当時リリースされた3枚のアルバムはいずれも日本語パンクの名盤といえる内容でした。

QP-CRAZY


1990年代~2000年代まで氏の活動のメインとなっていたバンド。
ハイテクノロジースーサイドのデジタル要素を更に推し進めてさらにスピードアップさせたような楽曲でクレイジーSKB氏の音楽性の完成形だったのではといえます。
はじめてクレイジーSKB氏の楽曲に触れたのが「地獄生きダョ!出発進行!」というアルバムだったのですが未だにその衝撃は忘れられません。
ヘヴィかつグルーヴィなデジタルパンクで、当時邦楽、洋楽問わずこの手のアプローチのバンドは多かったですがその中でも最高峰といえる出来栄えだったのではないでしょうか。
ジム・フィータスという海外インダストリアル界の著名人が絶賛していたようです。

スラッシュ55号


AIDSのキャロライン山田氏と結成したユニットです。
カラオケにディストーションをかまして昭和歌謡を唄うという、悪く言えばそれだけのバンド。
録音状態も相当悪く、おそらくカラオケ屋にテープデッキを持ち込んで録音したものと思われます。

当時、カセットでリリースされていた音源を所持していました。
相当粗悪な音源であることは間違いありませんが、レアだったのとある種初期衝動をそのまま詰め込んだような内容で言い知れぬ特異な妖気を放っており何気にお気に入りの一本でした。

・意外な交流の広さ


氏の活動を追っていくとその交流の広さに驚かされます。
先述した電気グルーブは根強い殺害塩化ビニールファンとして知られ、ライブでも共演を行っています。
後年発売されたハイテクノロジースーサイドのトリビュートアルバムには錚々たるメンツが名を連ねています(戸川純はかねてよりハイテクノロジースーサイドのカバーを行っていました)。
楽曲参加だけでも町田町蔵、野村義男など名だたるミュージシャンが参加しています。
ライブでの共演は言わずもがな、変わり種ではメジャーデビュー前の気志團なんかとも対バンしていました。(ザ・団という名前に団がつく企画ライブ)
またレコードジャケットには丸尾末広、蛭子能収を起用したりと、当時のサブカル界隈の中心にクレイジーSKB氏がいたことは想像に難くありません。

・あの漫画の元ネタ


2000年代初頭に流行し、後に映画化もされた「デトロイト・メタル・シティ」という作品。
主人公、ヨハネ・クラウザー2世ですが、白塗り、過激なパフォーマンス、何より額の”殺”の文字など、どことなくクレイジーSKBを思わせる造形となっております。


意図してかどうかは不明ですが少なからず影響を受けている可能性は高いと言えます。

・おわりに

いかがでしたでしょうか。
個人的には日本三大クレイジー(クレイジー剣、紅麗死異 剛市、クレイジーSKB)の一人として広く発信していきたい人物です。
近年は体調不良によって長らく活動を休止されていましたが、令和に来てアルバムのリリースや復活ライブが行われるなど息の長い活動を見せてくれます。
ご時世的に紹介を憚られるエピソードも多いですが、昭和、平成を駆け抜けた偉大なるパンクロッカーの姿を一人でも多くの人に知ってもらえればと思いこの記事を書きました。

それでは、今回の記事はここまでとなります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

またお会いできる日まで。

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