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【残虐】ゲームにおける狂人キャラの歴史【非道】

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ゲーム
画像出典: 龍が如く SEGA

狂人キャラ……それは読んで字の如く、常人らしからぬ振る舞いを特徴とする……。
奇声を放ち、残忍に相手を蹂躙せしめる、厨二心をくすぐる魅力的なキャラクター。
ギリギリの所で理性は保っているものの、一たび触れると爆発しかねない、不発弾のような危うさを持っている。

今やゲームに留まらず、アニメ、漫画などあらゆるメディアにおいて、一定の枠、市民権を得ているといっても過言ではないジャンルであるが、ここである一つの疑問が浮かぶ。
果たして、これら狂人キャラの起源は誰なのか?
今回はその疑問を解決すべく、現代から遡り、狂人キャラの歴史を紐解きながら、その起源に迫っていきたいと思う。

是非とも激動のゲーム史を振り返りながら、あなた自身の目で真実を確かめてほしい。

現代

真島吾郎(龍が如くシリーズ 2005年-)

画像出典:龍が如く SEGA

現代のゲームにおける狂人キャラの代表格と言えばこの男だろう。
嶋野の狂犬、真島吾郎である。
主人公に対する異様な執着心、奇矯な言動、そして何よりも戦闘時における圧倒的なクレイジーさはまさに狂人キャラのお手本といって差し支えないだろう。

参考映像


しかしながら、反面でクールな一面を覗かせたり、悲壮な過去を背負っていたりと、単なる狂人にとどまらない魅力的なキャラクターとなっており、シリーズの人気投票では並み居るキャラを抑えて堂々の一位に輝いている。
外見のモチーフは殺し屋イチの垣原だろうか。
戦闘時は素手の主人公に対し長ドスで切りかかってくる
正に刃物と何とやらである。
また、驚くべきことに回避時にはそのあまりのスピードから残像が発生する
ヤクザも幹部クラスになると、残像を残すほどの超スピードで動けたり、地震を起こしたりできるんだなぁと当時は感心したものである。
また、真島に関してはシリーズが進むにつれ、遂には分身を生み出すまでに至っている。

ちなみにシリーズ作の龍が如く0においては、彼の人格のベースとなる西谷誉というキャラクターが登場する。

画像出典:龍が如く SEGA

こちらも真島に負けず劣らずの名キャラクターなので、興味のある方は是非ともプレイしてみてほしい。

成熟期

ルカ・ブライト(幻想水滸伝2 1998年)

世紀末、ゲームにおける表現手法は発展を極め、正に映画やドラマと肩を並べるほどのエンターテイメントと言っても過言ではなかった。
それに伴い、様々な魅力あふれる狂人キャラが生み出されたのは言うまでもない。

そんな中で、一際目を引いたのがこのキャラだ。

お分かりいただけるだろうか。何とも凶悪そうな顔をしている。
古いゲームなので簡単なプロフィールをwikipediaから抜粋しておく。

ハイランド王国の皇子で第一軍団長。後ハイランド皇王に即位。太陽暦433年生まれ(27歳)、ハイランド王国出身。物語の発端となる人物。己の思うがままに徹底的に虐殺するという残虐な性格から「狂皇子」と呼ばれる。

Wikipediaより

さて、この男はOPから暴虐の限りを尽くすのだが、特に衝撃的だったのはこのシーンだ。

正に極悪非道。命乞いをする人間に豚の真似をしろと命じておいてあっさりと約束を反故にしている。
何たる残虐さであろうか。
このように、物語においても徹頭徹尾悪を貫き通すのであるが、ゲーム中盤では遂に志半ばで主人公たちに討たれることになる。
が、個人の武力においても圧倒的な強さを誇っているこの男。
主人公側は総当たりの18人がかりで彼一人を相手にする事となる。
範馬勇次郎もかくやといった所だが、彼の無類の戦闘力を表現した素晴らしい演出といえるだろう。

狂人というよりは凶人と呼ぶのが相応しい気もするが、その壮絶なラストも相まって、プレイヤーに強烈な印象を残した作中屈指の良キャラであった。

過渡期

ビショップ(フロントミッションシリーズ・ガンハザード 1996年)

この頃になると、様々な狂人キャラが乱立していた印象がある。
ぶっちゃけ大分昔の記憶なのであまり覚えてないが、今回の記事をかくにあたって真っ先に思いついたのがこのシーンだ。

なんか狂人キャラというか、単なる殺人狂の紹介になってる気がしないでもないが、彼も時代が生んだ、立派な狂人キャラの一人といえるだろう。

特にこの「ヒャア がまんできねぇ」のくだりは独特のシュールな趣があり、不覚にも笑ってしまった記憶がある。

友達同士でもちょっとした流行語になったのはいい想い出だ。

このキャラそのものに関してはあまり語れるほど覚えてないので、簡単なプロフィールをwikipediaから抜粋する。

クリムゾンブロウの1人。常に狂気を纏わりつかせており、人質に取っていた民間人を自分の気分次第で射殺するなど、非人道的行為にも何らためらいも見せず、むしろ快楽すら感じていた破壊と殺戮に興味を見出す男。ジェノスの命令を聞かない事もしばしば。愛機の名「ブルートドゥフト」は『血の臭い』を意味する。ヴァンツァーの操縦技能は確かであり、また愛機以外も器用に操るためクリムゾンブロウのメンバーの地位を得ていたが、あまりの非道についには自らの命を縮めることとなった。

作中での登場箇所は多くないものの、強く厨二心を刺激された思い出深いキャラであった。

創世期

山崎竜二(餓狼伝説3 遥かなる闘い 1995年)

さて、狂人キャラというジャンルを確立したのは誰か。
異論はあるかと思うが、個人的にはこの山崎竜二が狂人キャラの完成系、ある種のテンプレートだと思っている。
先述した真島吾郎はもとより、多くのキャラクターに彼の影響が見て取れる。
制御不能の理性、冷酷さ、勝利時のヒャーハハハハといった笑い声など、狂人キャラを満たす全ての要素を兼ね備えている。

参考映像

初出は飢狼伝説3のボスキャラとしてだが、自作以降はレギュラー扱いでの登場が多く、また他シリーズに出張するなど、人気の高さがうかがえる。
この山崎竜二の出現を持ってして、狂人キャラというジャンルが確立されたといっても過言ではないだろう。
今となっては狂人キャラはあらゆる媒体にて、一定の需要と枠が存在している。
まさにエンターテイメントの歴史に、その名を刻み込んだ、偉大なキャラクターと言えるのではないのだろうか。

萌芽期

ジャック(ワールドヒーローズ2 1993年)

山崎の出現を以てして、狂人キャラというジャンルは確立された。
では、この山崎のルーツは果たしてどのような歴史を辿ってきたのだろう。
行きついた答えがこのキャラである。
もうここまで来るとマイナー過ぎて思い当たる人も限られてくるだろうが、ワーヒー2のジャックである(知ってる?)。
両腕に取り付けた爪で相手を引き裂く格闘スタイルが特徴。

一見、北斗の拳あたりに出てくる雑魚モヒカンに見えなくもないが、その残虐なイメージ、スタイルに当時小学生だった筆者は大きな衝撃と感動を覚えた。
思えば、その時まではこういった狂人めいたキャラというものが存在しておらず、プレイヤーキャラとして操作できることが新鮮だったことを記憶している。
また、当時筆者の住んでいた田舎で唯一のアーケードの筐体が近所のレンタルビデオ屋に設置され、百円玉を握りしめて足繁く通った思い出がある。
決して名作ではないが(むしろ世間的にはk)、そのアーケードにインストールされていた思い出深いゲームが、このワールドヒーローズ2であった。

後にこのビデオ屋は猥褻物陳列で摘発され(販促のAV女優のポスターを入り口に飾ってあった)、最近Google Mapで確認した所見事な廃墟となっていた。

知名度は高くないものの、個人的にも思い出深いキャラなので取り上げさせてもらった。

黎明期

??

さて、ではジャック以前はどうか。
差しあたって私の提唱する狂人キャラの要素を満たすキャラクターは思いつかない。
ギリギリ考えられるのがこの辺だろうか。

バルログ(スト2 1991年)

ビリー・カーン (飢狼伝説 1991年)

こうしてみると、もはや奇声くらいしか共通項が見いだせないが、こうした様々なキャラクターの個性をミックスしていく上で、狂人キャラというものが産み出されたのではと考えている。

結論


それでは、結論に移りたいと思う。

狂人キャラのルーツは誰か?

結論:多分ワーヒーのジャック

以上。

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最後までお読みいただき有難うございました。
他にもこんな狂人キャラがいるよ、こいつがルーツじゃないか?という意見がありましたら是非ともコメント欄にてお伝えいただけると幸いです。

狂人キャラとの差別化が難しいのですが、類似のジャンルとして厨二キャラというカテゴリーでまとめた記事もありますのでよろしければこちらも是非。

またのお越しをお待ちしています。

コメント

  1. […] […]

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