どうも皆さま、ごきげんよう。
さて、皆様はROLANDという人物についてはご存じだろうか?
以下に簡単なProfileを抜粋してみた。
ROLAND(ローランド、1992年7月27日 – )は、日本のホスト、ファッションモデル、タレント、実業家。株式会社ROLAND GROUP HD 代表取締役。血液型AB型。 「現代ホスト界の帝王」と称される。
メディアでの露出も多く、幅広い分野での成功を収めているまさに現代の寵児と言っても差し支えないだろう。
そんな彼を一躍有名に押し上げたのが、彼の代名詞ともいえる”名言”の数々である。
曰く、
「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」
「冴えない男と飲むリシャール(高級酒)より、ローランドと飲む雨水」
「シャワーを浴びる時はオーラから洗う」
「ヴェルサイユ宮殿に観光に行ったら内見と間違えられた」
「俺の隣がインスタ映え」
「鏡とジャンケンしても勝つ」
などなど、枚挙に暇がない。
そのどれもが素晴らしく、また高いクオリティを維持しており、話題になるのも必然だったと頷けるだろう。
しかしながら、私はこの独特の”ノリ”とでもいうか、ある種の世界観にデジャヴのようなものを感じていた。
やがて、それはある一つの結論に至る。
皆様はご存じだろうか。今なお続く、ファッション業界に燦然と輝くある雑誌の存在を。

そう、メンズナックルである。
『MEN’S KNUCKLE』(メンズナックル)はミリオン出版より発行されているお兄系ファッション雑誌。『men’s egg』の増刊として創刊された。通称「メンナク」。毎月24日発売の月刊誌。表紙に記されているサブタイトルは「New Outlaw Fasion & Lifestyle Magazine」。創刊編集長は倉科典仁。
現在においても刊行され続けているこの雑誌であるが、一時期、主にインターネット上でこの雑誌内のあるコーナーが話題となり取り沙汰された事があった。
通常のファッション誌よろしく、誌面にはストリートスナップが掲載されているのだが、その煽り文句がいちいち大げさで面白い、というものである。

おそらく最も有名であろう、「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」を筆頭に
「一つだけ言える真理がある。男は黒に染まれ」
「シーンの最前線に立ち続ける覚悟はあるか?」
「知ってたか?孔雀は堕天使の象徴なんだぜ」
「AKBとか知らないけどたぶん全員抱いたぜ」
「救急車通ったろ?俺に失神した女が乗ってるよ」
「夏モテ?悪いが俺は一年中モテだ」
と、終始がこのテンションである。
毎月よくもまあこんなに思いつくなと煽り文句を担当しているライターに脱帽したものであった。
刊数が進むにつれ、さすがにネタが尽きてきたのか、もしくは本格的に笑いに走ったのか、漫画のパロディが登場するなど次第にその勢いは失速していった感があった。

メンズナックルが創刊されたのが2004年。
これらのネタが話題となったのが2007年、2008年頃だったと記憶している。
1992年生まれのROLAND氏のティーンエイジャー時代と見事に符合する。
多かれ少なかれ、氏の名言に影響を与えていることは想像に難くないだろう。
さて、当時人々の心を捉えてやまなかったメンズナックルのキャッチコピーの数々。
時を同じくして、これに近い路線で数々の名言を生み出し、話題となった一人の男が存在した。
そう、冒頭でも軽く触れた、押尾学である。

そのビッグマウスな発言は多くの話題を攫い、ネット上での局所的な人気が、遂にはお茶の間のワイドショーでも取り上げられるほどであった。
以下にその名言の一部を紹介しておく。
「俺はカート・コバーンの生まれ変わりだ」
「カート(コバーン)が生きていたら俺に嫉妬しただろうか」
「虎舞竜なら13章かかるところも俺なら2小節だから」
「俺を最初に追いかけたのは俺の影」
「ジミヘンのようにギターを燃やすような真似はしない今の俺は既に炎に包まれている」
「本当のパンクはロンドンでもNYでもなく、LIVにある」*LIV=押尾学が主宰していたバンド
如何だろうか。どことなく、これまでに紹介してきた名言に近い雰囲気、世界観が感じ取れると思う。
押尾学の最も活躍していた時期、全盛期とも言えるのがドラマ主演&LIV結成の2002年~2007年にかけて。
メンズエッグの煽り文句が話題となったのが2007、2008年頃。
いうまでもなく、押尾学が活躍した時期の方が先である。
意識してかしないでか、メンズエッグのキャッチコピーを担当したライターに、押尾学の発言に影響を受けた人物がいたとしても不自然ではない。
したがって、この記事タイトルにあるように、ROLANDの名言、そのルーツはメンズナックルを経由し、押尾学にあったのではと筆者は考える。
しかしながら、押尾学の発言の多くは本人によって否定されている。
特に、カートコバーン云々の発言は、当時活躍していたバンド、Art Schoolの木下理樹の発言と混同されているのでは?と推測されている。
「カート・コバーンが僕を救ってくれたように、今の10代の子達を救いたい」
「嫌なことも全部そのまま、剥き出しのまま血まみれのままで」
「やっぱり『負』っていうかダークネス……そういうものを表現してポピュラリティを得たいと思う」
「いまの主流を否定したいという、それは常にあります」
「(アートスクールは)日本初のオルタナバンド」
「歌いたい事なんてもう何もないんだよね」
確証に至る資料が見つからなかったので何とも言えないが、当時の押尾学のビッグマウスぶりへの反発から、ネット上で彼の発言が面白おかしく創作されたのではと考えられる。
実際、
「嫌なことも全部そのまま、剥き出しのまま血まみれのままで」
という木下理樹の発言は、ある時期まで押尾学語録として数えられていた。
というわけで結論に移りたいと思う。
果たして、ROLANDのルーツは。
結論=多分木下理樹とかその辺
おしまい。
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