皆様ごきげんよう。
いかがお過ごしでしょうか。
昨今の情勢も冷めやらぬ中、ご自宅で過ごしておられる読者さまも多いかと思います。
そんな中、昨年から今年にかけて特に躍進が目覚ましいのが韓国ドラマ、映画を中心としたアジアの映像作品ではないでしょうか。
今回はそんなアジア作品の中から映画、特に当サイトのテーマでもある90年代から00年代にかけての作品を中心に個人的なおすすめを紹介させて頂ければと思います。
邦画や洋画と一味違った情緒が楽しめる作品ばかりですので、気になる作品がありましたら是非ともご覧になってください。
それでは、どうか最後までお付き合いください。
海角七号 君想う、国境の南
2008年に台湾で公開され、台湾映画興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作。監督は本作が劇場デビューとなるウェイ・ダーション。主演は映画初主演となったミュージシャンのファン・イーチェンと日本人女優の田中千絵。台湾最南端の町・恒春、ミュージシャンとしての成功を夢見ながらもうだつのあがらない生活を送る青年・アガは、父親の計らいで郵便配達の仕事に就くことに。日本統治下の住所「海角7号」宛ての小包を手にしたアガだったが、現在、それは存在しない住所だった。
2008年に台湾で公開された映画です。
公開後は歴代の台湾の興行成績1位のタイタニックに迫る歴代2位の動員を記録したとか。
あらすじだけ読んでも伝わり辛いかも分かりませんが、この映画は完全なるロック映画です。
癖の強い登場人物たちがぶつかり合ったり悩んだりしながらライブの成功を目指す姿は王道のバンドストーリーと言えるのではないでしょうか。
ラストコンサートシーンは個人的にボヘミアン・ラプソディを超える感動でした。
オールド・ボーイ
ごく平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)はある日突然拉致され、気がつくと小さな監禁部屋にいた。理由も分からぬまま15年監禁され続け、突如解放される。復讐を誓うデスの元に現れた謎の男(ユ・ジテ)は、5日間で監禁の理由を解き明かせと命じるが……。
シネマトゥデイより引用
最近ではパラサイト/半地下の家族が大ヒットを記録した韓国映画ですが、いまだに今作を超える衝撃には出会ってません。
暴力的、過激な描写が多いので苦手な方はご注意ください。
思いもよらない壮絶なラストにはド肝を抜かれました。
是非ともネタバレを観る前に鑑賞してほしい作品です。
さらば、わが愛/覇王別姫
演ずることに全てを捧げた二人の男の波乱に満ちた生涯を、京劇『覇王別姫』を軸に描いたチェン・カイコー監督作品。身を持て余した遊廓の母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆。淫売の子といじめられる彼を弟のようにかばい、辛い修行の中で常に強い助けとなる石頭。やがて成長した二人は、それぞれ“程蝶衣”、“段小樓”と名を変え、京劇界きってのスターとなっていた……。
allcinema ONLINE より
上映時間およそ3時間に及ぶ大作ですが、観ていて全く冗長さを感じませんでした。
いわゆるBL的な描写もあるので貴婦人の方にも安心してお勧めできる作品となっています()。
オリエンタルな映像美も魅力の一つです。
サマリア
父と二人暮らしの女子高生・ヨジン(クァク・チミン)の親友・チェヨン(ソ・ミンジョン)は援助交際をしていて、ヨジンはそれを嫌いながらも、彼女が心配で見張り役として行動をしていた。しかしヨジンが見張りを怠ったすきにホテルに警官の取締りがあり、その手から逃れようとチェヨンは窓から飛び降りてしまう……。
シネマトゥデイ より
2020年に惜しくもこの世を去ったキム・ギドク監督の作品。
鬼才と呼ばれた監督だけあって過激、極端な表現が多い作風である印象ですが、今作もご多分に漏れず暴力的、性的な描写が多い傾向にあるので苦手な方はご注意ください。
個人的にキム・ギドク監督の作品はほぼ鑑賞していますが、その中でも特に印象に残っている作品です。
BBプロジェクト
サンダル(ジャッキー・チェン)、フリーパス(ルイス・クー)、大家(マイケル・ホイ)は腕利きの泥棒チームだ。だが3人とも私生活では問題が山積みで、いつも金に困っていた。そんな彼らに思わぬ儲け話が舞い込むが、それは彼らの意に反して赤ん坊を誘拐するという仕事だった。
シネマトゥデイ より
ジャッキーチェンの主演作品の中でも比較的マイナーな部類だと思いますが、個人的には最も感動した作品です。
お馴染みのアクション&コメディが楽しめる作品ながら、ジャッキーが泥棒で生計を立てる小悪党という一風変わった設定となっています。
赤ん坊を使ってくるのは卑怯だろうと思いつつ、この作品で泣けない人は感情が死んでいるんじゃないかと思えるほどの感動作です(個人的感想)。
万人におすすめできる大名作ですので気になった方は是非ともご鑑賞ください。
息もできない
母と妹の死の原因を作った父親に対して強い憎しみを持っている借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)は、ある日、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と知り合う。サンフンは、強権的な父親や暴力的な弟との関係に悩むヨニに惹(ひ)かれ、それぞれの境遇から逃避するかのように何度も一緒に過ごすうちに、互いの心に変化が訪れる。
シネマトゥデイ より
粗暴なヤクザの青年がとある女子高生と出会い徐々に人間らしさを取り戻していくという映画です。
なんかサンデーの漫画とかにあってもおかしくなさそうな題材ですが、ドラマに出ていた頃の長渕を思わせるような主人公の見事なまでのチンピラ演技が光ります。
例によって暴力的なシーンも多めですが、ヒューマンドラマの最高峰と感じられるほどの感動作でした。
エグザイル/絆
ブレイズ(アンソニー・ウォン)、ファット(ラム・シュー)、タイ(フランシス・ン)、キャット(ロイ・チョン)の4人は、中国返還が迫るマカオで再会した。ボスのフェイ(サイモン・ヤム)を銃撃して逃亡したウー(ニック・チョン)を巡り、敵と味方にわかれることになってしまう。しかし、深いきずなで結ばれた5人の運命は予期せぬ方向へと突き進む。
シネマトゥデイ より
エグザイル(しかも絆)というとガングロのパフォーマンス集団(スミマセン)を連想される方も多いかもしれませんが、特に関連はありません。
いわゆる香港ノワールの第一人者として活躍するジョニー・トー監督の作品です。
なんかブレイズだのキャットだの厨二なニックネームの登場人物たちが人間関係やら組織の掟に葛藤したり悩んだりしていますが、最後の銃撃シーンだけ見ればOKです。
個人的には映画史に残るほどの壮絶なラストですので気になる方はチェックしてみてください。
男たちの挽歌などの作品が好きな方に特におすすめです。
オアシス
前科三犯のジョンドゥ(ソル・ギョング)は、出所後自分がひき逃げした被害者の家族に謝罪に行き、重度脳性麻痺のコンジュ(ムン・ソリ)と出会う。2人は秘かに愛を育んでいくが、周りはそれを許さない。
シネマトゥデイ より
重度の障碍を持つ人物と健常者である前科者の恋愛という、難しいテーマの映画ですが、個人的には正直、人生で1,2を争うほど泣けた感動作でした。
当時日本で氾濫していたお涙頂戴な恋愛映画とは一線も二線も画す作品といえるのではないでしょうか。
辛口な批評で知られる超映画批評のサイトでも大絶賛されていたのが印象的です。
人によっては不快に感じる描写もあるので鑑賞にはご注意ください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
なんだかやたら閲覧注意だの鑑賞にはご注意くださいといった注意喚起ばかりしていた気がしますが、個人的な好みで選んだらこのような選出になってしまいました。
やはりハリウッドや欧米の映画と異なり、アジアと言う身近な文化の映画は一味違った趣があると言えるのではないでしょうか。
皆さまもおすすめの映画などがあればコメントなどでお知らせ頂けると幸いです。
それでは、今回の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日まで。
コメント