ジャンプ+で掲載された名作、「ルックバック」の修正騒動が物議を醸しています。

一部登場人物の描写が特定の疾患を持つ方への誤解を招く恐れがあるとして、集英社はセリフの差し替えを行う処置を行いました。
デリケートな問題の為賛否が起こるのは十分に理解できますが、表現の規制と自由に関しては今後も議論が続けられる課題ではないかと思います。
そんな折、ふと思い立って過去の作品を読み返してみると、よくよく見るとあれ?これ結構グレーじゃない?という漫画が多かったことに気づかされました。
当時の価値観を現代の基準で解釈するのはナンセンスかもしれませんが、今後修正や発売禁止などの措置が取られそうな危うい作品を独断と偏見でピックアップしてみましたので、ご紹介させて頂こうと思います。
色々な意味で、昭和~平成の時代は大らかだったんだなと広い心でお楽しみいただければ幸いです。
それでは、どうか最後までお付き合いください。
ドラゴンボール
選定理由;児〇ポ〇ノ

初登場時の悟空です。
奇声を上げながら無邪気に全裸を披露していますが、登場時の年齢が12歳(推定)であることと、性〇が露出していることからがゆくゆくはモザイクなどの措置が図られる可能性があります。
ただ、初期の悟空は山奥で一人暮らす野生児という設定の為、アフリカの部族女性のトップレスは映してもOK的な解釈で回避できるかもしれません。
ろくでなしブルース
選定理由;未成年の喫煙

二人とも立派な高校生です。とてもそうは見えませんが。
喫煙シーンは現代の価値観では不適切と取られるでしょう。
もっともそれを言い出すと同時代に存在していたヤンキー漫画はほぼアウトといっても過言ではないでしょうが、主人公も含め割と気軽に喫煙を行っていることから、昭和、平成初期の大らかさを感じさせます。
ろくでなしブルースは特に喫煙の描写の多い作品として印象に残っています。
ドラえもん
選定理由 体罰 児〇ポ〇ノ

廊下に立たされるというのび太という、ドラえもんにおける様式美的なな光景ではありますが、現代の学校教育の価値観だと保護者から猛抗議を受ける可能性がありますね。
画像では「ばかもん!!」と大声による恫喝も行っています。
同じ理由からチョーク投げなんかももうアウトでしょう。
また、しずかちゃんのシャワーシーンも既にきわどい域に来ていると思います。
地獄先生ぬ~べ~
選定理由;児〇ポ〇ノ

登場人物がほぼ小学生児童ということもあり、着替え、露出などのきわどい描写が存在します。
現代だとほぼ自主回収レベルの騒ぎに発展しそうなレベルですが、これが少年誌に掲載されていたことにり時代の流れ、価値観の変化を感じます。
冷静に考えるとあまりにヤバそうなので参考画像の掲載は自粛しました。
ワンピース
選定理由;人体欠損 肖像権侵害

ゲームなどでは割と規制されている表現ですが、その内漫画作品などにも適用されていくかもしれません。
他作品ですが千切れた腕を武器として敵に投げつけているなんてシーンもありました。
あとはワンピースには明らかに昭和の名優と思しき人物がモデルのキャラが登場するので肖像権の侵害なども危ぶまれます。

課長島耕作
選定理由;セクハラ 不倫

直接的に発言したわけではなく脳内での独白ですが、わざわざ面接に訪れた女性に対してこの言い草です。
なんかうまいこと言ってやったみたいな雰囲気も鼻につきますが、昭和のサラリーマンの下衆さを表す貴重な資料と言えるかもしれません。
ちなみにこの男は妻帯者でありながらビックリする数の社内恋愛、不倫を繰り返しておりそもそもの倫理観が欠如しているという説もあります。
GTO
選定理由;児〇ポ〇ノ 体罰

反町隆史主演でドラマ化も果たした人気作ですが、今まで紹介した作品の中でもトップクラスのヤバさを醸しています。
そもそも主人公が教師を志したのが「女子高生と結婚したい」という動機であることから、その内容は推して知るべしと言えるでしょう。
自室のアパートに女子生徒を招き入れたりは序の口で、家庭訪問では家屋を破壊、生徒を水責め、拷問にかけるなどの金八先生もビックリなモーレツ指導に驚愕させられます。

メインの登場人物が中学生、また性的な描写の多さから児〇ポ〇ノの観点からも危険性が高いと言えるでしょう。
無頼男 ブレーメン
選定理由;校内暴力 いじめ 性暴力

最後は梅澤春人先生が少年ジャンプに連載していた無頼男(ブレーメン)より。
基本的に作者の梅澤先生は過去作BØYに見られるようなドラ〇グ×セッ〇ス×バイオレンスな作風が多く、ロックミュージシャンを志す青年のサクセスストーリーとして始まった漫画ですが結果的には上の画像のような事になってました(画像は伝説となったスタンガンダンスのコマ)。
これに限らず、梅澤先生の描くいじめシーンは異常なまでにエグく、当時の子供たちに都会のヤンキーの恐ろしさをこれでもかと植えつけました。

幕張
選定理由;全部
最後はジャンプのお騒がせ漫画幕張を紹介して終わりたいと思います。
何がどうというか、基本的には全話ヤバイということから、おそらく再販は絶望的かと思います。幕張に関しては以下の記事で詳しく解説していますのでそちらもご参照ください。
おわりに
なんかこうして眺めていると、再発できるような過去の作品ってないんじゃないかなと錯覚しそうになりますが、いかがでしたでしょうか。
ちょっと穿ったような記事になってしまいましたが、過去作品のこうした描写は当時の価値観や流行を残す資料という意味でも、できればそのまま残していただければ思います。
常に新しい価値観やルールがアップデートされていく昨今ですが、作者やクリエイターの方々には今後も素晴らしい作品を生み出し続けていただければ、というのがいち漫画ファンとしての願いです。
それでは、今回の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日まで。
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