皆さま、ごきげんよう。
いかがお過ごしでしょうか。
さて、皆様はジョジョの奇妙な冒険という漫画をご存じでしょうか。
『ジョジョの奇妙な冒険』(ジョジョのきみょうなぼうけん、英語: JOJO’S BIZARRE ADVENTURE, イタリア語: LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO)は、荒木飛呂彦による日本の漫画作品。略称は「ジョジョ」
Wikipediaより
集英社の少年向け漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』に1986年から2004年まで、2005年からは集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』に長期にわたって連載されている。シリーズの単行本は100巻を越え、2016年12月時点でシリーズ累計発行部数は1億部を突破している。2006年の文化庁による文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で2位に選ばれた。
ジャンプを代表する、いや、日本を代表する漫画として、今なお連載が続いている大名作漫画です。
芸術の域まで高められたアーティスティックな画風、魅力的なキャラクターの数々、特徴的な台詞回し、そしてなにより能力バトル漫画というジャンルの開祖として後続の作品に与えた影響は大きいと言えるでしょう。
近年はアニメ版も好評を博し、より幅広い層を取り込み今なおファンを増やし続けている稀有な作品です。
そんなジョジョの奇妙な冒険ですが、長きに渡る連載の中、実は色々と忘れられた設定が存在するのをご存じでしょうか?
唯一無二の才能としてその存在を知られる作者の荒木飛呂彦先生ですが、その天才的なストーリー、誰にも真似できない奇抜なアイデアを次々と生み出す一方、意外にも細かい設定を忘れてしまったり、なかったことにしてしまう事があるのは、ご存じでない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、目まぐるしく展開されるストーリー、白熱したバトルの陰で、ひっそりと忘れ去られた設定、キャラクターなどを紹介させていただきたいと思います。
どうか最後までお付き合いください。
スタープラチナに自我があった

第三部の主人公、空条承太郎のスタンドにして最強のスタンドと称されるスタープラチナ。
意外なことに、初登場時にはスタンド自ら言葉を発し、自我を持っているかの描写がありました。
スタンド体を用いて承太郎自身が喋っているという解釈もできますが、「こっちを向けいッ!」などと侍みたいな言い回しを行っていることから、承太郎とは異なる人格を持っているように感じます。
スタンドという概念が登場したばかりの段階だったので、まだまだ色々と試行錯誤があったのかもしれませんね。
ゴールドエクスペリエンスの能力

当初、ゴールドエクスペリエンスの能力は、生み出した生命に対する攻撃を反射、殴った相手は感覚が暴走し、痛みをスローに感じる、といった要素がありましたが、初回以降この設定は徐々に忘れられ、最終的には全く触れられなくなりました。
物語上で描写されていないだけで実際には起きている、という解釈もできますが、これ以降ゴールドエクスペリエンスは相手の傷を治すことができるというクレイジーダイアモンドみたいな扱いでチームに貢献する場面が多かったように思います。

あまりジョジョと呼ばれない

初登場時、地元のヤンキーにジョジョの愛称を賜った第四部主人公の仗助。
以後、その名で呼ばれることはありませんでした。
というより二部のジョセフ以降でまともに愛称として定着することは無かったように思います。
スタンドの当て字は幽波紋

第三部以前の要素として用いられていた波紋との関連を示唆させるような当て字ですが、気が付いたら使われておらず、スタンドという独立したカタカナの表記が一般化していました。
前述したように、スタンドという設定を持ち込んだばかりの為色々と模索の段階だったと推測できます。
家出少女の存在

色々と物議を醸した家出少女。
承太郎たちと幾度かの死線をくぐるも、結局名前すら最後まで与えられず呼称は家出少女のまま、挙句脈絡もなく突然の降板、その後は一切登場せずというあまりにもぞんざいな扱いに驚かれた読者も多かったのではないでしょうか。
これはあくまで推測ですが、それまで物語に絡んでくる女性キャラが承太郎の母ホリィとエンヤ婆くらいしかいなかった本作に、少年漫画的なヒロインを主人公一行と同行させて更なる人気を獲得しようと編集部と荒木先生が協議し、登場させたのではないかと思います。
しかしながら、あくまで個人的な感想ではありますが、荒木先生はカッコイイ男キャラをの描写に大変定評がありますが、カワイイ(男性に媚びた)女性キャラを描くのは少々不得手な印象を受けました。
この家出少女に関しても、初登場時は飛び出しナイフをちらつかせ主人公たちを恫喝するという、あまりにも強烈な印象を読者に残しています。

これはマズいと思ったのか、これ以上この少女を物語に絡ませるのに限界を感じたのか、結果的にフェードアウトさせる決断を下したのでは、と推測する次第です。
徐倫の口癖




初登場時、やたらと「飛ぶ」という表現を好んで使用していた徐倫でしたが、割と早い段階で忘れ去られました。
おそらく当初は彼女の口癖として定着させようという意図があったのではと思いますが、忘れてしまったのか、しっくりこなかったので使わなくなったのではないでしょうか。
フーゴのその後

第五部の登場キャラで、主人公一行の一人として活躍するフーゴ。
理知的な性格ながら、時折凶暴な性格を覗かせる二面性を持つ魅力的なキャラクターとして描かれています。
主人公が属するブチャラティチームの中でもかなりの人気を博しているのではないでしょうか。
そんな主人公達の敵として、対立するのが巨大ギャング組織、パッショーネのボス、ディアボロ。
物語の中盤、組織を敵に回し、ボスと敵対する道を選んだ主人公達に対し、組織にそのまま残る道を選んだフーゴ。

主人公たちと袂を分かつ事となりますが、そこは何といってもメインキャラクター。
その内何らかの形で復帰するだろうと高をくくっていましたが、その後はまさかの登場無し。
ご都合主義的な展開を嫌ってなのかは分かりませんが、これにはさすがにド肝を抜かれた記憶があります。
まさか荒木先生が忘れてしまった訳ではないと思いますが、これだけ物語に深くかかわったキャラを降板させるという決断に驚きを隠せませんでした。
スーファミでゲーム化されてた
これは少し趣旨が異なりますが、荒木先生が忘れてしまったことと言うより、皆が忘れてしまいたいことと言えるのではないでしょうか。
キャラゲーが10本あれば9本はクソ、残る一本は超クソという当時の格言もありますが、今作もご多分に漏れず原作崩壊レベルの物語改変、RPGとして微妙なデキに加え、細かいバグの存在など、今なお語り継がれるクソキャラゲーとしてその名を刻んでいます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ちょっと設定の粗を探すような内容になってしまい、ファンの方には申し訳なく思いますが、そうした要素も含めてみても改めてジョジョは魅力的な作品だなと思うばかりです。
個人的にもかなりハマった作品ですので、まだ未読の方は是非1巻からお読みいただくことをお勧めします。
もしくは、アニメ版も評価が高いので、そちらから入ってみるのもいいかもしれませんね。
ただし90年代に発売されたOVAがあるので、間違えてそちらを最初に視聴されないようご注意ください。
今回の記事はここまでになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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それでは、またお会いできる日まで。
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